
DE50型ディーゼル機関車

DE50型ディーゼル機関車は、1970年(昭和45年)に旧国鉄が設計・製造した機関車です。
その頃国鉄は量産型ディーゼル機関車としてDD51型を増備していたものの
エンジンやトルクコンバーター(以下トルコン)を1両につき2組搭載しており、保守に手間と費用がかかっておりました。
そこで、大馬力エンジンを1機搭載することによりDD51の代替をする為に開発されました。
まずは量産先行車1両が製造され、最初は中央本線で使用された後、電化後は伯備線で使用されましたが
既にDD51がSLの置き換え用として十分な数の車両が運用されており
1970年代後半の時点で主要な幹線はあらかた電化されており
(この頃電化されてない主要な幹線は、九州と北海道くらいしかありませんでした)
ディーゼル機関車そのものが余剰気味となってるのでDE50の働く場所はないも同然でした
(国鉄の分割民営化の際、DD51型は製造両数の3/5が余剰廃車されています)
その為、伯備線での運用途中に車両故障を起こしてからというもの
1両だけの機関車を修理して使うくらいならDD51を使った方が取り扱い上楽なので
修理されることなく10年以上も岡山機関区で放置される始末でした。
1986.06.05付けで廃車末梢の手続きが取られたものの、実際解体されることはなく
更に10年もの間JR西日本岡山気動車区で保管され
ボランティアの手で再塗装された後、この津山の扇形庫で保存されています。

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